2015/10/05

ESO 42 カラスの宵闇にて探索

【リヴィーネの手記】


 喋るカラスに侵入者だと言われた。今さらだが。  私は通行料を払わなければならないそうだ。生肉か銀で。
 生肉だと、この林でコウモリを狩り、その肉を提供しなければならない。
 銀だと、この林の遠くにある暗い洞窟まで行き、食い殺された犠牲者の銀でできた遺品を回収しなければならない。
 私は隠密行動の方が好きなので、銀で通行料を払うことにした。



 遺体から銀の矢やダガー、バックル、指輪を拝借して、黒羽の宮廷のカラスに献上した。
 その貢献が認められ、私は宮廷の公爵と会う権利を得たそうだ。


 「羽なきもの」と呼ばれた私は、その貢献に対する褒賞として、黒羽の宮廷のカラスを呼ぶホイッスルをもらった。これで彼らを呼べるらしい。
 それから、いくらか話を聞いた。
 カラスの母は彼らに話すことを教えたそうだが、愛想を尽かされたそうなので、彼女が亡くなったことに特に感慨を覚えていないそうだ。
 よかった……のかしら?

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