2015/09/18

ESO 14 Bal Foyenの命運

【リヴィーネの手記】

 難しい二択を迫られている。
 Dhalmoraにて、私はBleakrockからの避難民の一人であるAeraに呼び止められた。


 彼女は私に助けを求めてきた。Bal Foyenは同時に二ヶ所にカバナントの攻撃を受けつつある。狼煙が彼らに総攻撃を決意させてしまったらしい。

 危機が迫っている場所の一つは砦。もう一つは造船所。
 砦にはDarjとAeraの夫と息子が向かい、造船所にはCaptain RanaがAeraの娘を連れて向かったと言う。
 砦の壁は強固だが、カバナントにはブレトンの魔術師がいる。油断していると突破口を発見されてしまうかもしれない。
 造船所は見た通り、防衛に有利な施設はない。カバナントの大軍に迫られては勝機はないかもしれない。
 私一人の力にはもちろん限りがあるが、私が二人いればと思わずにはいられない。
 不安げな様子のAeraにできる限りのことをすると約束した。

 最悪なのは砦も造船所も両方占拠されてしまうこと。どちらか片方しか救えないとしたら、どちらを援助するべきか。
 悩んだが、私は造船所を援助することにした。

 砦は確かに堅牢な防衛施設だ。たとえ外周がカバナントに包囲されていたとしても食料が持つ限り耐えることができるだろう。しかし、籠城しても他所から支援が受けられるのか私には分からない。私の助けがなくても持ちこたえられるかもしれない。

 造船所がカバナントに占拠されてしまったら、Inner Sea(内部海)におけるカバナント海軍の橋頭堡になってしまうのではないか。制海権の確保はぎりぎりの所でせめぎ合っているみたいなので、そのバランスを崩せば、海路をカバナントに掌握されてしまう可能性がある。

 私の推論は間違っているかもしれない。彼を知り己を知れば百戦殆うからずと言うが、私は敵のことも味方のことも知らないのだから。
 だが時間がない。行かなければ。



 苦しい戦いだったが、造船所は守られた。


 カバナントは既に造船所へ攻め込んできていたが、Sergent SeyneやCaptain Rana、そしてパクトの兵士達と共闘してカバナントを押し返し、敵のブレトンの指揮官――Rana曰く、Bleakrockを襲撃したのと同じ人――の息の根を止めることができた。


 狼煙を見て駆けつけてくれたのか、船でパクトの援軍が到来したため、カバナントを造船所から一掃することができた。もちろん、民間人・軍隊双方において犠牲者もかなりの数に上るのだろう。だが人々は私の勝利を称えてくれた。

 悲しい知らせもあった。
 Zeren砦は内部に繋がるポータルを開かれ直接攻め込まれた結果、陥落してしまったと伝令から聞いた。
 砦に行っていた、Bleakrockの生き残り達は死んでしまったと。どうか安らかに。

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