2016/03/31

Mo 08 殺人事件と事故

【ヴェナサの手記】


 セイダ・ニーンの近郊で錬金術の素材を集めていたら、空から人が降ってきた。
 自分でも何を書いているのかと思うが本当のことだ。


 一緒に降ってきた日記と魔法のスクロールを見るに、大体の事情は把握できた。
 このボズマーの男は長距離を跳ぶ魔法を開発したのだ。「大地より天空へ……そして帰還」。ただし、このスクロールには致命的な欠陥がある。帰還の方法をちゃんと考えていない。スローフォールの呪文でも知っていれば死なずに済んだものを。
 魔術師ギルドで売れば金になりそうなので、日記とスクロールはもらっていくことにする。

Mo 07 セイダ・ニーンのブレイズ

【ヴェナサの手記】

 ちょっと気になったので、外にいた吟遊詩人らしきハイエルフに「アッシュランダー」について尋ねてみた。
 アッシュランダーとは、モロウウィンドの荒野に住む、遊牧生活をしているダンマーの未開人だと彼は言った。
 小さく動かせる小屋のキャンプに住み、グアー(guar)を飼い、野生動物を狩って肉や皮を手に入れているそうだ。伝統的に、アッシュランダーは定住者達や他の部族を襲い、戦利品や奴隷とする権利があると主張しているという。また、彼らは自分達の先祖を崇拝しており、アシュカーン(ashkhan)という戦闘の長により率いられ、魔術の知識や予言についての助言を賢女(wise woman)から受けるそうだ。
 つまりは、「定住の」ダークエルフとはまた違った文化を持つ人々ということか。
 アッシュランダーはとても外国人を嫌うそうなので、用事がない限り、あまり近付かない方が良さそう。


2016/03/13

Mo 06 美女と野盗

【ヴェナサの手記】

 戦士ギルドでの初仕事も終わり、いくらか金に余裕もできたので、次はカイウスに言われた通り、ブレイズの者達に会いに行くことにする。
 まずはここバルモラにいる人達から。


2016/03/10

Mo 05 戦士ギルドの初仕事

【ヴェナサの手記】


 戦士ギルドに行くと、入団を希望するなら支部長のイーディス・ファイア=アイ(Eydis Fire-Eye)と話すように言われた。


2016/03/09

Mo 04 初任務

【ヴェナサの手記】


 見慣れぬ建築様式の住宅街を抜けて、カイウス・コーサディスの家にたどり着いた。
 ベッドの下にスクゥーマのパイプが置かれていたので、一度は本気でただのスクゥーマ中毒者の老人かと思ったけど、セイダ・ニーンで彼に渡すよう言われていた包みを渡すと、カイウスは豹変した。
 その包みによると(ちらりと中身が見えたが暗号で書かれているようだった)、皇帝はカイウスが私の師となることを望んでいるそうだ。
 この異国の地で他にどうしようもない。私はカイウスの指示に従うことを承諾した。
 私は新参者(Novice)のヴェナサとなった。帝国のブレイズの。驚いた。スクゥーマ中毒者の老人がブレイズのスパイマスターだとは誰も思うまい。
 ブレイズ。皇帝の隠れた耳目。優れた密偵の集団。私にはもちろん密偵の経験はない。なぜ私が皇帝直々の命令でブレイズとなったのかをカイウスに尋ねてみたが、知らないと言われた。本当に知らずに皇帝の命令に従っているのか、それとも何かを隠しているのか。私には判別がつかない。

Mo 03 バルモラ初訪問

【ヴェナサの手記】



 宿屋を出てすぐに、ヴォダニウス・ヌシウス(Vodunius Nuccius)というインペリアルの男に話しかけられた。私のことを道すがらの旅人だと思ったのか、ヴィヴェク(Vivec)かバルモラへ行くならシルト・ストライダーを利用するのが安くて早く、安全だと宣伝してきた。ここのシルト・ストライダーを運営している人に自分が私を送ったと伝えてくれとも言われた。端からシルト・ストライダーを利用するつもりだったが、乗り場までの道順を親切に教えてくれたので、お返しに頼みは聞こうと思う。


2016/03/08

Mo 02 セイダ・ニーンで小休止

 永遠に惚けているわけにはいかないため、私はセイダ・ニーンの町の方へ向き直った。
 目に入るのは数人の人々と帝国兵。頼れる人もおらず、隊長に奨められもしたため、まずアリーレのトレードハウスとやらを探そう。そう思って歩き出した矢先に、体に軽い衝撃を感じた。ドンとぶつかられ、バランスを保てず尻餅をついてしまう。
「ああっ、ごめんよ」



2016/03/03

Mo 01 ある囚人の釈放

 予言がなされ、しかる後に事象が起こる。
 されど英雄無くしてはいかなる事象も生じ得ない。
“アンダーキング” ズーリン・アルクタス

 タムリエル第三紀末期、宿命の日に両親も知れぬまま生まれ出でた囚人が、監視のもと、何の説明も受けずにモロウウィンドへ送られた。かの地の歴史において自らが果たすべき役割を知る由もなく。


あなたは帝都の牢獄より連れ出されました。
初めは馬車で、そして今は船で。
東へ。モロウウィンドへ。
恐れることはありません。私が見守っています。
あなたは選ばれたのです。