2016/05/27

Mo 18 錬金術師とアッシュランダーの道中

収穫の月28日(13日目)


 戦士ギルドにて一泊し、そのまま朝食をご馳走になった。
 訓練教官のハセル(Hasell)はジュランに対して、戦士ギルドの他のエルフのように筋肉が十分に付いておらず、簡単に倒せそうだと嘯いた。ジュランは怒鳴り返すかと思ったら、歯ぎしりしていた。どうやら痛いところを突かれたようだ。
 私は生まれつき筋力があるみたいだからよく分からないのだけど、筋力トレーニングもジュランの訓練に追加した方がいいかしら。





 ここの支部長のフランディ(Hrundi)から任務を受けた。
 ここサドリス・モラからはるか南にあるドゥーマーの遺跡ンチャーダムズ(Nchurdamz)にて、ラライナ・マクリナ(Larienna Macrina)が死霊術師と対峙する上での援護を求めているそうだ。
 フランディは地図に印を付けてくれた。







 さてさて、目的地ははるか南だ。歩いて行くなら、随分と長い旅になりそうだ。途中は泳ぐことになるし。
 まあ、ジュランの訓練と私の体の慣らしにはいいか。







 水底には真珠貝があった。どうやらこの旅は金策にもなりそうだ。








 水中ではスローターフィッシュ(Slaughterfish)にも襲われる。水中戦は地上とは勝手が違い、きっとジュランのいい訓練になるだろう。







 錬金術の素材となる植物を見つけた。これらがあれば、体力回復薬には困らないかもしれない。







 道中、テルヴァンニ家のものらしきキノコの塔がポツンと建っているのを見かけた。
 まあ、用はないし、近寄らないでおこう。







 野盗らしき三人組に襲われた。敵は魔法攻撃もしてきたので、私が魔法を吸収できる精霊座の生まれで助かった。
 同じように旅人を襲って手に入れたのであろう、50ゴールドはもらっておくことにする。







収穫の月29日(14日目)

 野宿から一夜明け、今日も目的地目指して出発だ。
 ジュランに、破壊魔法について一歩踏み込んだ話をした。







 道中、巨大なアズラ(Azura)像を見つけた。
 ジュランが並々ならぬ関心を示したので、近寄ってみることにする。アッシュランダーはアズラを信仰しているのだそうだ。









 像の足元に建物の入り口らしき構造があったので、これから入ってみる。







 中には誰も、何もいない。奥にアズラの像が見える。どうやらここはアズラを祀る社のようだ。
 ジュランは感極まっている。







* * * * * * * * * *

 それにしてもこのアズラ像は、何か神秘的な力を感じる。私がアズラ像の足元に手を触れると、突然声がした。


「あなたはここに所以ゆえんがあって来たのですよ、何がそうなのか分からないかもしれませんが。シェオゴラスと私は賭けをしています。彼は孤独は狂気を引き起こすと主張し、一方私は孤独は慰めと熟慮をもたらすと言いました。これを試すために、私は我が女神官の一人をダゴン・フェル(Dagon Fel)北部の島へ送り、一人で暮らさせました。もし彼女が百年そこで暮らし、祈り続けることができれば、私の理論が正しいと証明されます。もしそうでなければ、シェオゴラスが私達の賭けに勝ちます」
 なぜか聞き覚えのある気がする凛とした女性の声だ。
「時は概ね過ぎ去り、彼女は確固とした態度を保っています。しかし、シェオゴラスは勝負を自分の優位になるように操作しようとしています。そこへ旅をし、島から彼の下僕を取り除き、彼の手出しの証拠を持って帰ってきなさい。賢女を煩わせてはいけませんよ、そうしてしまっては、賭けが無効になりますからね。私に仕えなさい、そうすれば良く報いてあげましょう」
 話し終えたのか、声は聞こえなくなった。
「何だよ、どうかしたのか?」
「アズラが……アズラの声が。聞こえなかったの? ダゴン・フェル近くにある島へ行き、シェオゴラスが送ったデイドラを倒し、そのシェオゴラスの不正の証拠を手に入れて戻ってこいって」


「何だって?! アズラがあんたに語りかけた? けど俺には何も聞こえなかったぜ! あんた、確かなのか? つまり、なぜアズラは俺じゃなくてあんたに話しかけたんだ?」
「知らないわよ、デイドラ・ロードが何を考えているかなんて」
 ジュランは不服そうだが、確かに聞こえたのだ。
「とにかく、アズラの命令ならきちっとこなさないとな」
「そうね、戦士ギルドの仕事の後に向かう」
「は? アズラの命令の方が優先だろ?」
「ジュラン、戦士ギルドは信頼で成り立っているの。もし戦士ギルドの一員が任務を放ったらかして何処かへ行っていたと知れたら、ギルド全体の評判に関わる。仕事は終わらせないといけない」
「……なら早く終わらせて、それでアズラの任務に行こう」
「ええ。期限は設けられなかったとはいえ、私もデイドラ・ロードの命令を長く放置しておくつもりはないから」
 少し現実感が戻ってきた。私はデイドラ・ロードに直接命令されたのだ。違えれば、ただでは済むまい。

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